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月別アーカイブ: 2025年10月

建具工事 ― 空間を快適にする“見えない設計力”

皆さんこんにちは!

 

大阪府堺市を拠点にLGS施工、ボード貼り、クロス、床、タイル、防滑シート、ふすまや畳など内装仕上工事を行っている

北川正和建装、更新担当の富山です。

 

 

 

建具工事 ― 空間を快適にする“見えない設計力”

 

 

 

建具(たてぐ)工事とは、建物内部のドア・引き戸・収納扉・間仕切りなど、
人の動きに合わせて開閉する「可動部分」を取り付ける工事です。
一見シンプルに見える作業ですが、実は建築の中でも最も繊細で、
動線・デザイン・安全性・耐久性をすべてバランス良く設計する必要があります。


🚪建具がもたらす快適性とは?

 

建具は単に「空間を仕切る」ための部材ではありません。
例えばリビングの引き戸を開けた瞬間、風が通り抜けて部屋全体が心地よくなる。
そんな体験を作るのも、建具の配置と開閉設計の妙です。

また、トイレや洗面所などはプライバシーを守りながらも圧迫感を与えないデザインが求められます。
建具工事は“使う人の動き”を想像しながら進められる、まさに“人中心設計”の象徴的な仕事です。


🧭設計の肝 ― 開き方ひとつで変わる動線の質

 

建具には、開き戸・引き戸・折れ戸・スライドドアなど様々なタイプがあります。
それぞれに得意なシーンがあり、設計段階での選択が重要です。

  • 開き戸:密閉性と遮音性が高く、プライベート空間に最適。

  • 引き戸:狭いスペースでも開閉が容易で、バリアフリー対応に最適。

  • 折れ戸:収納やクローゼット向け。開口部を広く取れる。

  • 自動ドア:商業施設やオフィスなどに多く採用。利便性と安全性を両立。

建具設計では、ドアの開閉方向や取っ手の高さ
周囲の壁との“干渉”まで考慮する必要があります。
このわずかな差が、長く使ううえでの快適性を大きく左右します。


🎨素材とデザインの進化

 

昔は木製の建具が主流でしたが、今ではアルミ・スチール・樹脂など多様な素材が使われています。
木の温もりを活かしつつ、アルミの軽さや防火性能を加える“ハイブリッド建具”も登場しています。

近年は「デザイン性」と「機能性」を融合させた商品が増え、
例えば和室にも似合うモダンガラスドアや、音を吸収する防音パネルドアなど、
空間デザインの主役としての役割を担うようになりました。


🧰建具職人の技術 ― ミリ単位の精度が要求される現場

 

建具工事の現場では、たった1mmのズレが大きな不具合につながります。
扉が閉まらない、引き戸がスムーズに動かない、鍵が合わない――
その多くは“取り付け精度”の問題です。

職人たちはレーザー墨出し機で水平・垂直を何度も確認し、
金物の調整を微単位で行います。
こうした地道な作業の積み重ねが、“毎日当たり前に使える建具”を支えています。


🏡まとめ

 

建具工事は、建物の“動き”を設計する重要な仕事です。
それは単なる取り付け作業ではなく、
人の暮らしや働く空間を快適にする設計と技術の融合

  • 人の動きをスムーズにする「動線設計」

  • 安全性とデザイン性を両立した「素材選び」

  • ミリ単位の精度で仕上げる「職人技術」

これらが揃って初めて、建具は本当の意味で“生きた空間の一部”になります。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

大阪府堺市を拠点にLGS施工、ボード貼り、クロス、床、タイル、防滑シート、ふすまや畳など内装仕上工事を行っております。

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